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TITANIUM
Field Gear Spirits
「チタンのストーリー:出会い(1)」

1998年6月のある日、「イヤー! 久しぶりですね古寺

さん!」とHさんが突然10年ぶりに私の事務所を尋ねてく

れました。


「最近は、仕事の方はどうですか?」と言いながら、グレイ

色がかった金属のマグカップを私に見せてくれたのです。私

は「なんだ、また、時代遅れの燕製品のステンレスのマグカ

ップじゃないか」と言いつつ、それを手に取ってみました。


「ステンレスじゃないね、何これ!」「あれ軽いね!」と

驚いて言うと。Hさんは「チタンですよ。それも、純チタ

ンです。アメリカあたりだと6-4チタン(チタン6-アルミ

4-バナジュウムの合金)と言ってゴルフのドライバーのヘ

ッドに使われている。日本でも結構チタンドライバーば使わ

れるようなったけど、この純チタン素材は、品質のいいもの

は日本しか生産していないらしいですよ。」とさりげなく説

明してくれた。


そのころ私は、本業の貿易業務や貿易代行業務などに追われ

いていましたがこの未知なる金属(私にとって)に引かれる

ものを感じたのです。


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